全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2017年5月19日(金) 16:30−18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 望月 拓郎 教授 |
題目: |
不確定特異点とストークス現象
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要約: |
この講義では, 線形常微分方程式の不確定特異点とストークス現象を紹介します.
不確定特異点には情報が凝縮されている分だけ, 扱いが難しくなります.
例えば, 級数表示を用いて形式的な計算で解を求めようとしても, 一般には
発散級数が得られてしまい, それ自体では関数としての意味を持ちません.
また, 方向を変えると解の漸近表示も変わってしまうことがあります.
19世紀以来多くの研究がなされていますが, 近年になって不確定特異点に
潜む構造が全く他分野の対象と深く関係していることが見出され,
より広い範囲の研究者によって興味を持たれています.
参考文献:
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"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |