全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2019年5月24日(金) 16:30−18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 越川 皓永 助教 |
題目: |
虚数乗法論―歴史的導入
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要約: |
虚数乗法論は特別な楕円曲線あるいはアーベル多様体と呼ばれるものの整数論
的性質についての理論であり, 志村と谷山によりまとめられた理論は非常に高度なも
のです. しかし「虚数乗法」という考え方自体はガウスとアーベルがレムニスケート
という曲線を調べたことにまで遡ることができ, それは二百年ほど前のことです. ま
た, 彼らの研究は虚数乗法論だけでなく現代数学のいくつかの理論の源ともいえます
. この講義では, そのような歴史的な流れに基づいて, 虚数乗法論やその周辺の入門
を試みます.
参考文献:
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"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |