全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2019年7月19日(金) 16:30−18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 玉川 安騎男 教授 |
題目: |
リー代数とその数論への応用
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要約: |
リー代数(リー環)は、ベクトル空間に括弧積と呼ばれるある種の積構造が与えられた
もので、大学初年次の線形代数で十分扱える対象です。「リー理論」により、
リー代数はリー群(群構造の入った多様体)の局所理論を与えることが知られています。
また、リー代数そのものの構造や表現についても、詳細な理論が存在します。私は
整数論・数論幾何の研究者で、リー代数やその表現論の専門家ではありませんが、
自分の研究の中で何度かリー代数のお世話になったことがあります。この講義では、
リー代数の基本的事項を解説し、最後に、リー代数が数論に現れる例について、
少しお話しできればと思います。
参考文献:
佐武一郎「リー環の話」日本評論社 |
"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |