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はじめに

以下に書く内容は, 応用数理編集委員長から依頼された「書評」の趣旨とは少しず れることになると思う. これは私がここ数年間に読んだ本の中で印象に 残ったものについてつれづれなるままに思うところを書いてみたものである. 私の読書日記のようなものであるので, 本を購入する際の目安にはならない ものであることをお許し願いたい.

さて, 私は故加藤敏夫氏の孫弟子になるので, 加藤氏の書かれたものには 強い愛着がある. その多くの著書は程度も高く, 応用解析の専門家に 是非お勧めしたいものが多い. しかし, 誰にでも勧めるられるものといえば [24]であろう. これはページ数は多くないものの啓発されるところが多い. 次に, 本格的な応用解析の本といえば何といっても[7]であろう. とてつもない ロングセラーであるが, これを読まずに応用解析の専門家でございますと言える時代 がやってくることはしばらくあるまい. ただ, その多くの内容は[45]で も知ることはできる. 若い諸君には[7]または[45] のどちらかは座右の銘として手許においてほしいものだと思う.



Kazuko Suenaga 平成17年2月10日