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ROM ライター

完成図

これは,P-ROM (紫外線で消去できる ROM)の内容を読み書きするものです. これは,かなり昔(C-MOS IC より TTL, N-MOS IC が全盛だったころ)に ある目的(もちろん合法的)のために作ったものです.

回路構成

この回路のデジタル部は,すべて汎用 TTL ロジック(74LSxx)で 構成されています.コンピュータとの通信はシリアルで行います. シリアル / パラレルの変換は 74LS164, 74LS165 で行っています. 電源は 5V 単一で,ROM の書き込み時に 12.5V または 21 V の 高い電圧をかけないといけないので,汎用スイッチング電源 IC : TL497ACN で昇圧しています.この詳しい回路図は探したのですが どこかへいってしまったようです.

当時の売り物のROMライターは,トランジスター技術などの雑誌の 広告で 10 万円ぐらいしたのを覚えています.そこで, このROMライターの制作の第一目標はいかに安く作るかということでした. 材料費は 2000 円程度で済んだと思います.一番の苦労した点は, コンピュータとのシリアル通信の規約をどうするかでした. 材料費を安価で済ませるために,かなり反則的な通信方法を とっています.そのため,ROMを読み書きする時間が市販のものより 少し遅くなっています.