間違え易い日本語


自分が間違えないためにメモ


誤用

役不足
×役に対して自分の力が不足している(つまり「役者不足」)
○自分の力に対して役が不足している

穿った見方
×ひねくれた見方
○うまく本質をついた見方

姑息な
×卑怯な
○その場しのぎの

性癖
×性的嗜好
○人間の癖、行動の傾向

憮然
×腹を立てている様子
○失望して呆れる様子

なし崩し
×曖昧なまま、なんとなく
○少しずつ順番に

煮詰まる
×行き詰まる
○検討が進み、結論が出せる状態に近づく

拘る
×完成度を上げるために、細部にまで手を抜かないこと
○一つのことについて強く思い入れたり、執着したりすること

血税
×血の滲むような努力をして作ったお金で納める税
○兵役義務

時を分かたず
×すぐに
○いつも

流れに棹さす
×流れに逆らった行為をする
○流れに乗じた行為をする

まんじりともしない
×全く動かない
○一睡もしない

(話の)さわり
×話の最初の部分
○話の要点

ぞっとしない
×怖くない
○面白くない、感心しない

潮時
×物事の終わり、限界、これ以上続けても見込みが無い(と判断した)時期
○ちょうどよい時期

奇特な
×奇妙な、変な
○人並み優れた、感心な

おもむろに
×突然、急に
○ゆっくりと

やおら
×突然、急に
○ゆっくりと

押っ取り刀
×おっとりと、ゆっくりのんびりした様子で
○急いで

あわや
×もう少しで、あと一歩で
○もう少しで好ましくない結果になりそうだった、危うく

檄を飛ばす
×激励する、元気のないものに強く刺激・指示・命令を出す
○自らの意見を広め、大衆に同意を求める

失笑
×嘲り笑う、冷笑、笑いが取れない状態
○こらえきれずに笑う

爆笑
×大笑いする
○大勢の人が一度に笑う

乱入する
×乱暴に押し入る、その場に関係のない者が途中から割り込んで入る
○多くの人が一気に押し入る

号泣
×激しく泣く
○大声で泣く

世間ずれ
×世間一般の考え方と違う
○世渡りを繰り返して、ずる賢くなっている

浮足立つ
×浮かれて落ち着かなくなる
○不安で落ち着かなくなる

いそいそと
×気付かれないように行動するさま、こそこそと
○動作にうれしさがあふれているさま

破天荒
×豪胆で気概にあふれていること、型破りな様子
○誰も成し遂げたことがないことを初めて行うこと

敷居が高い
×上品すぎて加わりにくい、ハードルが高い
○相手に不義理があり、近寄りがたい

悪びれる
×悪事を働いても悪いと思わない態度をとる
○自分のした行為を悪いと思う、恥じる

雨模様
×雨が降りがちな天気
○雨が降りそうな天気

小春日和
×年明け〜初春にかけて暖かくなり、春の訪れを感じる様子
○晩秋〜初冬の季節に、一時的に春のような温かい気候が訪れる様子

煮え湯を飲ます
×ひどい目に合わせる
○信頼していた人物を裏切る

弱冠
×(「弱冠18歳」などのように)若い年齢を単に強調する言葉
○男子の20歳(女子や20歳以外には使わない)

初老
×60歳前後の異称
○40歳の異称

確信犯
×犯罪と分かってて行う人
○(思想的に自分が正しいと確信して行う)政治犯

断末魔
×死の間際にあげる悲鳴
○死の間際

辛党
×辛いもの好き
○酒好き

バタ臭い
×うさんくさい、いかがわしい
○西洋かぶれした
(以前の日本では西洋のバターは珍しかった。)

元旦
×1月1日
○1月1日の朝

気の置けない人
×気をゆすることができない人, 油断のならない人
○気を遣う必要の無い人

鳥肌が立つ
×感動する
○恐怖や寒気でぞっとする

すべからく
×すべて
○(あとに〜べし、べき、べくなどを伴って)
 是非とも〜しなければならない

綺羅星のごとく
×「"きらぼし"のごとく」と読み、キラキラ光る星のように
○「きら・ほしのごとく」と読み、地位の高い人たちが並んでいるようす
 (「綺」は綾織りの絹布、「羅」は薄い絹布、「綺羅」で立派な衣服)

悪運が強い
×運の悪い事態に遭っても(ほとんど)被害を受けない
○悪いことをしてもその報いを受けない

圧巻
×圧倒的な力で相手を押さえつけること
○(その作品などにおいて)最も優れているところ

外向的
×社交的
○関心が自分の外側に向いている

課金
×利用料金を支払うこと
○利用料金を徴収すること

募金
×寄付する(つまり「募金に応じる」あるいは「拠出する」)
○寄付をつのる

リストラ
×人員解雇
○構造改革、事業の再構築

更迭
×ある地位に就いている人を辞めさせること
○ある地位に就いている人を別の人と変えること

割愛する
×必要ないもの(文字列・機能など)を省略する
○惜しみながらも手放す

下世話
×品性下劣な話題の話
○俗世間の人々が一般によくする話や言葉

琴線に触れる
×怒りを買う
○感動する、感銘を受ける

逆鱗に触れる
×怒らせる
○目上の人を怒らせる

たそがれる
×物思いに耽る
○日が暮れて暗くなる、盛りを過ぎる

悲喜こもごも
×悲しんでいる人や喜んでいる人が入り乱れている様子
○(一人の人が)悲しいことやうれしいことを代わる代わる経験する様子

手をこまねく
×準備して待ち構える
○行動を起こすべき時に何もせずにいる

他山の石
×手本にするべき他人の行為
○参考にするべき他人の失敗

情けは人のためならず
×情けをかけてしまったら、逆にその人のためにならない
○情けをかけるのは人のためにすることではなく、結局は自分のためである

枯れ木も山のにぎわい
×つまらないものが立派なものたちのおかげでにぎやかになる
○つまらないものでも数さえそろえばにぎやかである

ジンクス
×(良し悪しにかかわらず)縁起をかつぐ対象とする物事
○縁起が悪いとされている物事

妄想
×あれこれと勝手な想像を膨らませること、あるいは、性的な想像をすること
○根拠もない、ありえない想像をすること

にやける
×(△)薄い笑みを浮かべること, ニヤリとする
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○男が女らしい仕草をすること

鼻につく
×(△)人の振る舞いなどがうっとうしく感じられる
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○飽き飽きして嫌気がさす

天地無用
×上下逆さまにしてもよい
○上下逆さまにしてはいけない

放射能
×放射線、あるいは放射性物質
○放射線を出す能力

ブービー
×(△)下から二番目(つまりブービーメイカーのこと)
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○最下位

ハッカー
×コンピュータを使用した犯罪を行う人物(つまりクラッカーのこと)
○コンピュータなどの情報技術に精通した人物

ユニーク
×面白い
○独特な

モラルハザード
×道徳・倫理に欠けた行動が蔓延し、社会規範が危ぶまれること
○他人の行動を完全に監視できないことから、行動規範に心理的な緩みが生じること

リベンジ
×雪辱、借りを返す
○復讐、報復

閲覧する
×動画や芸術作品などを観ること
○書物・ウェブページなどの内容を調べながら読むこと


×(△)妻(家族の中における位置を問わず)
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○家長の息子の妻

はんこ
×印鑑、印章
○印影(つまり印章のあと)

花も恥じらう
×恥ずかしがり屋の
○花でさえも恥ずかしいと感じるほど大変美しい

ごぼう抜き
×(△)競走などで一気に数人を追い抜くこと
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○一人ずつ片っ端から引き抜くこと

あっけらかん
×(△)何が起きても平然としている様子
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○事の意外さに驚いて、口を開けてぼんやりしている様子

鳴かず飛ばず
×(△)何の活躍もしないでいるさま
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○将来の活躍に備えて行いを控え、機会を待っているさま

助長
×(△)力添えして、成長を助けること
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○不用意な助けを出して、かえって物事を悪くすること

紐解く
×(謎などを)解明する
○書物を読む

噴飯もの
×腹立たしい行為・発言・施策
○思わず噴き出してしまうほどおかしな行為・発言・施策

傍証
×ある程度認められている証拠
○直接、証明している訳ではない証拠

無学
×(△)学問や知識のないこと、無知
(ただし、この意味は必ずしも間違いではない)
○煩悩を断ち尽くし、もはや学ぶべきものの無い境地(に立つこと)

他力本願
×自分で努力せず、他人の助けに頼ったり期待したりすること
○自らの修行によって悟りを開くのではなく、仏の力によって救われること

御の字
×一応、納得はできる状態
○非常にありがたいこと

給与(給料)
×芸能人やスポーツ選手(力士を除く)等に支払われる報酬(事業所得に該当する)
○雇用主から従業員へ支払われる労働の対価(給与所得)

解雇
×芸能人やスポーツ選手(力士を除く)等の専属契約(委任または請負契約)の解除、
 及び会社役員の解任
○使用者側から雇用契約を解除すること

閑話休題
×話は変わるが、ここからは余談だが
○余談はさておき、話を本筋に戻すが


間違え易い読み方

施行
×せこう
○しこう

他人事
×たにんごと
○ひとごと

一段落
×ひとだんらく
○いちだんらく

大地震
×だいじしん
○おおじしん

三階
×さんかい
○さんがい

中将
×ちゅうしょう
○ちゅうじょう

乱高下
×らんこうか
○らんこうげ

身を粉にして
×みをこなにして
○みをこにして

奇しくも
×きしくも
○くしくも

素読
×すどく
○そどく

既存
×きぞん
○きそん

間髪をいれず
×"かんぱつ"をいれず
○かん・はつをいれず

上意下達
×じょういげだつ
○じょういかたつ

下士官
×げしかん
○かしかん

遊興費
×ゆうこうひ
○ゆうきょうひ

出汁
×でじる
○だし

月光菩薩
×げっこうぼさつ
○がっこうぼさつ

野点
×やてん
○のだて

牛車
×ぎゅうしゃ
○ぎっしゃ

時々刻々
×じじこくこく
○じじこっこく

伴走
×はんそう
○ばんそう

×ジャンバー
○ジャンパー

×ギブス
○ギプス

×エンターティナー
○エンターテイナー

×シュミレーション
○シミュレーション

×アタッシュケース
○アタッシェケース


混同

×押しも押されぬ
○押しも押されもせぬ

×青田刈り
○青田買い

×極めつけ
○極めつき

×暗雲がたちこめる
○暗雲がたれこめる
(「たちこめる」は煙や霧が一面を覆う様。
 「たれこめる」は雲などが垂れて辺りを覆う様。)

×預貯金を切り崩す
○預貯金を取り崩す
(「切り崩す」は弱点を攻めて防御を分散させること、
 削り取って形を壊すこと。)

×寸暇を惜しまず
○寸暇を惜しんで, 労(骨身)を惜しまず

×耳ざわりが良い
○耳に心地がいい
(「耳障り」は耳に不快の意。)

×苦渋をなめる
○苦汁をなめる, 苦渋を味わう

×体調をこわす
○体調を崩す, 体を壊す

×愛想をふりまく
○愛嬌(愛敬)をふりまく, 愛想良くふるまう
(「愛想」は対応をさす。)

×的を得る
○的を射る, 当を得る

×明るみになる
○明るみにでる, 明らかになる

×怒り心頭に達する
○怒り心頭に発する

×熱にうなされる
○熱に浮かされる, 悪夢にうなされる

×口先三寸
○舌先三寸

×酒を飲み交わす
○酒を酌み交わす

×頭をかしげる
○首をかしげる

×燃えたぎる
○煮えたぎる, 燃え盛る
(「たぎる」は煮え立つ、沸き立つの意。)

×祖母の晩年は充実している
○祖母の余生(老後)は充実している
(「晩年」は死後定まるもので、生存者には使わない。)

×焼けぼっくり
○焼けぼっくい
(「焼けぼっくい」は燃えさしの棒杭のこと。)

×上や下への大騒ぎ
○上を下への大騒ぎ

×取り付く暇がない
○取り付く島がない

×論議を醸す
○物議を醸す, 論議を呼ぶ

×法案が成立
○法案が可決, 法が成立
(「案」がついているものはまだ議会を通過していないため
 成立することはあり得ない。)

×注意した矢先に
○注意した直後に
(「矢先」は何かをする直前の意。「出かけようとした矢先」など。)

×〜日からスタート
○〜日にスタート
(「から」は起点を表す。)

×弓矢を引く
○弓を引く, 矢を放つ

×間が持たない
○間が持てない

×声をあらげる
○声をあららげる

×足元をすくう
○足をすくう

×采配をふるう
○采配をふる

×上には上がいる
○上には上がある

×食指を伸ばす
○食指が動く

×とんでもございません
○とんでもないことです, とんでものうございます
(「とんでもない」で1つの語。)


重ね言葉

いにしえの昔 武士と言わねどさむらいが 木曽山中の山中(やまなか)で
馬から落ちて落馬して 女の婦人に笑われて 赤い顔して赤面し
家に帰って帰宅して 仏の前の仏前で 短い刀の短刀で 腹かき切って切腹した

フラダンス
ハングル文字
排気ガス
サルサソース
チゲ鍋
ホーコー鍋
アラーの神
クーポン券
ボリショイ大サーカス
製造メーカー
コラム欄
ポタージュ・スープ
コールスロー・サラダ
シェリー酒
ラム酒
スキー板
スクラブ洗顔料
マグカップ
ダーツの矢
アイヌ人
ニューディール政策
ダントツトップ
ダントツ1位
IC回路
IT技術
httpプロトコル
ftpプロトコル

古来から
従来から
従来より
射程距離
石つぶて
えんどう豆
満天の星空
元旦の朝
被害を被る
犯罪を犯す
過半数を超える
一番最初
まず第1に
第1回目
最後の切り札
縁談話
怪談話
まだ未完成
必ず必要
後で後悔
あらかじめ予約
日本に来日
電球の球
不快感を感じる
返事を返す
思いがけないハプニング
過信しすぎる
過敏すぎる
挙式を挙げる
存亡の危機
お体御自愛下さい
大体○○程度
あらかじめ予定する
収入が入った
満○周年
すべて一任する
はっきりと断言する
だいたい60字ぐらい
1階〜3階までは
炎天下の下
捺印を押す
頭をうなだれる
秘密裏のうちに
各店舗により
事前予約
エントリーナンバー○番
永遠に不滅
各(毎)○○ごとに
加工を加える
行動を行う
二の舞を繰り返す
馬から落馬する


間違いではないが実は重複語

サハラ砂漠
ゴビ砂漠
ガンジス川
ナイル川
メコン川
メナム川
アムール川
チャド湖
襟裳岬
厚別川
ゲジーラ島
シーア派