全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2020年5月22日(金) 16:30−18:00 |
講師: | 岸本 展 講師 |
題目: |
偏微分方程式の可解性
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要約: |
微分方程式は様々な自然現象の背後にある法則を数学的に表現したもので、数学およびそれを道具として用いるあらゆる分野における重要な研究対象です。しかし、特に非線形偏微分方程式については、解が存在するかどうか(可解性)という基本的なことでさえ簡単な問題ではありません。例えば、流体の運動を記述するナヴィエ-ストークス方程式は最も身近な非線形偏微分方程式の一つですが、この方程式に
”良い性質を持った”解がいつでも存在するかどうかは、クレイ・ミレニアム問題にも数えられる有名な未解決問題です。この講義ではまず常微分方程式の一意可解性について述べ、その応用として、ナヴィエ-ストークス方程式の可解性について現在わかっている事柄の解説を試みたいと思います。
参考文献:
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"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |