全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2021年6月11日(金) 16:45−18:15 |
場所: |
オンライン https://panda.ecs.kyoto-u.ac.jp/portal/site/2021-888-N114-001 |
講師: | 照井 一成 准教授 |
題目: |
集合の計算論的複雑さと不完全性定理
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要約: |
自然数nが与えられたとき, nが偶数かどうかは簡単に判定できるし,
素数かどうかも多項式時間で判定できる. 一方でどんな文字列も自然数で
表せるので、次のような問題を考えることができる.
1. nは初等数論の真な命題を表すか? これらの判定は, 偶数や素数の場合に比べてはるかに複雑である. さらにいえば, 一見類似しているものの1と2の間には計算論的に大きな差がある. つまり「真であること」と「証明できること」は大きく異なる. このことを突き詰めていくと自然にたどりつくのが, 数理論理学における ゲーデルの不完全性定理である. 本講義では, 不完全性定理のエッセンスについて 簡単に解説する. 参考文献:
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"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |