全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2023年7月21 日(金) 16:45−18:15 |
場所: | 数理解析研究所420号室 |
講師: | 玉川 安騎男 教授 |
題目: |
1の冪根と整数論
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要約: |
自然数nに対する1のn乗根は、複素平面内の単位円周をn等分する点として簡単に表示する
ことができます。一方、1のn乗根は、円分体・円分指標などの形で、現代の代数的整数論や数論幾何学に大きなかかわりを持っています。
この講義の主な目的は、1の冪根(=累乗根)のいくつかの整数論的性質についてなるべくわかりやすく解説し、その中で、整数論のさまざまな概念や考え方にふれてもらうことです。特に、円分多項式の係数の整数性や有理数体上の既約性の証明をそれぞれ複数与え、それらの整数論的意味について紹介したいと思います。その後時間が許す範囲で、1の冪根がどのように現代の整数論・数論幾何学に現れてくるかについて、いくつかの例を雰囲気だけでも説明できれば と思っています。 |
"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |