全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2024年7月5日(金) 16:45−18:15 |
場所: | 数理解析研究所420号室 |
講師: | 梶野 直孝 准教授 |
題目: |
非整数の次元・体積の概念とそのフラクタルへの応用
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要約: |
「フラクタル」とは「長さ無限大の曲線」のような「通常の平面,
空間や曲面とは全く異質の幾何構造を持つ図形・集合」を意味する,
Benoit B. Mandelbrotによる造語です.自然界の物体の多くは
実はフラクタル(と考えざるを得ない程に幾何的に複雑)である
ことをMandelbrotが指摘したのは1970年代のことでしたが,
現在ではフラクタルは数学の諸分野(特に解析学や確率論)
において非常に重要な位置を占めるようになっています.
フラクタルを研究する上で最も基本的なのが非整数の次元・体積の 概念です.これらは与えられた集合がどの程度「フラクタル的」か を測る指標としても,フラクタルに関わる様々な現象を厳密に記述 するための道具としても非常に重要です.本講義では,これらの概念 の厳密な定式化,およびそのフラクタル研究への応用例を紹介します. |
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