Abstract
古典的な確率論における確率変数をヒルベルト空間上の作用素で置き換えるこ とにより,非可換確率論が考えられる.その際,「独立」の概念を作用素環の 中での「自由性」で置き換えたものが自由確率論である.この理論のさまざま な基本的概念と結果について解説する.