全学共通科目講義(1回生〜4回生対象)

 

現代の数学と数理解析
  ―― 基礎概念とその諸科学への広がり

授業のテーマと目的:
数学が発展してきた過程では、自然科学、 社会科学などの種々の学問分野で提起される問題を解決するために、 既存の数学の枠組みにとらわれない、 新しい数理科学的な方法や理論が導入されてきた。 また、逆に、そのような新しい流れが、 数学の核心的な理論へと発展した例も数知れず存在する。 このような数学と数理解析の展開の諸相について、第一線の研究者が、 自身の研究を踏まえた入門的・解説的な講義を行う。

数学・数理解析の研究の面白さ・深さを、 感性豊かな学生諸君に味わってもらうことを意図して講義し、 原則として予備知識は仮定しない。

第2回
日時: 2024年4月19日(金)
      16:45−18:15
場所: 数理解析研究所 420号室
講師: 石本 健太 准教授
題目: 流体力学超入門
要約:
水や空気のような流れる物体の運動を扱う流体力学は,オイラー以降250年以上にわたり,数学と諸科学の交叉点として発展してきました.なかでもナビエ・ストークス方程式は実世界における広大な適応範囲と,方程式そのものがもつ豊かさのために,流体力学の中心的な役割を担っています.この講義では,ナビエ・ストークス方程式の導出を通して,流体力学の理論構造を概観する=超入門=ことを目指します.時間的な余裕があれば,従来の流体力学の枠組みの拡張であるアクティブマターの流体力学についても触れたいと思います.

参考文献:

  1. 石本健太「日常を彩る流体力学:「ながれ」の数理モデル」令和4年度 第43回数学入門公開講座テキスト
  2. エリック・ラウガ(石本健太訳)「流体力学超入門」 岩波書店, 2023.
  3. 石本健太「微生物流体力学」サイエンス社, 2022.

"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html"