数理解析研究所は,2018年11月13日に従来の「共同利用・共同研究拠点」の認定が廃止され,新しく「国際共同利用・共同研究拠点」に認定されました。現在ウェブサイトの更新作業中です。

●「共同利用・共同研究拠点」から「国際共同利用・共同研究拠点」への移行に際し,これまでに採択された2018年度以降の拠点事業は,「共同利用・共同研究拠点」を「国際共同利用・共同研究拠点」と読み替えて,そのまま実施いたします。

●2019年度「共同利用・共同研究拠点」の事業募集(2018年11月末日締切)は「共同利用・共同研究拠点」を「国際共同利用・共同研究拠点」と読み替えて,そのまま2019年度の「国際共同利用・共同研究拠点」の事業募集といたします。

●「国際共同利用・共同研究拠点」への移行に伴い,拠点事業代表者の方にご連絡・ご依頼を差し上げる場合がありますので,宜しくお願いいたします。

共同利用・共同研究拠点とは

我が国における数理解析の研究を進展させるため、本研究所は共同利用・共同研究拠点として広く国内外の関連分野の研究者に種々の共同利用・共同研究の機会と便宜を提供することに努めている。共同利用・共同研究の研究計画は、年1回一般に公募し、国内外から応募(提案)されたものについて専門委員会、運営委員会で審査、採択して実施されている。 このほか、外国から優れた研究者が来日する機会をとらえて立案される、重要かつ緊急を要する計画などについては、特別計画として効率的に実施できるようにしている。

共同利用研究の申請と実施形態

【RIMS共同研究(公開型)】 (旧称 RIMS研究集会)

研究発表を中心として公開で行う研究集会形式の共同利用研究。講演プログラムは予め関係機関に配布する。
(平成31年度RIMS共同研究(公開型)公募時期は平成30年11月)

【RIMS共同研究(グループ型)】 (旧称 RIMS共同研究)

2名以上がグループを作り、共同利用研究員として数日〜2週間程度、本研究所において共同で研究を行う。
(平成31年度RIMS共同研究(グループ型)研究公募時期は平成30年11月)

【RIMS合宿型セミナー】

国内外から研究者が参集し、寝食を共にして討論を行う形式のワークショップ。当該研究分野の飛躍的な発展や次世代リーダーの育成に貢献することを目的とする。
(平成31年度RIMS合宿型セミナー公募時期は平成30年6月〜8月末)

【長期研究員】

共同利用研究員として2週間以上、研究所において研究を行う。研究所に近い地域の研究者と交流することも重要な目的である。
(平成31年度長期研究員公募時期は平成30年11月)

【プロジェクト研究】

特定のテーマについて年間を通して行う研究のプロジェクト。毎年複数のプロジェクト研究が実施されている。他の共同利用研究の場合とは異なり、実施前々年度に公募し、申請者は数人の組織委員会を構成して申請を行う。次項も参照
(平成32年度プロジェクト研究公募時期は平成30年6月〜9月7日)


プロジェクト研究

プロジェクト研究

本研究所独自の共同研究として、平成3年度から毎年テーマを決めて行われている国際プロジェクト研究では数学、数理科学の研究上重要と認められるテーマを選び、それに関する種々の研究活動(国際共同研究(公開型・グループ型)、若手研究者育成等)を一年度に亘って集中的に行っている。研究の中核メンバーとして国内外から指導的研究者数名を招くほか、プロジェクト全体では多数の外国人研究者が毎年参加している。

国際交流

最近の海外からの来訪研究者

数理解析の分野における国際交流の我が国における最大の拠点として、本研究所は設立以来、関連する学問分野の外国人研究者の招へいに力を注いでおり、共同利用研究との有機的な連繋によって、我が国の研究者との交流成果が期待できる。

具体的活動としては、外国の諸大学、諸研究機関の数理科学の研究者を京都大学客員教授ないし京都大学招へい外国人学者、外国人共同研究者、あるいは短期滞在の外国人研究員として受け入れている。また、外国人留学生の受入等も積極的に行っ ている。

外国人客員教授

平成11年4月の大部門化改組により、従来の2外国人客員研究部門は廃止され、3大研究部門にそれぞれ各1名の外国人客員教授ポストを設置し、海外から招いた数理科学の各分野の研究者が順次着任し、国内研究者とともに共同研究を行っている。

国際的共同研究拠点としてのRIMS

本研究所は、数理解析の分野における我が国で最大の国際的共同研究拠点として、海外からの著名な研究者が数多く来訪・滞在し、国内外の研究者が共同研究を行う世界的な共同研究拠点としての役割を果たしている。その活動は、アメリカ数学会会報(Notice of the AMS, 2004)に“RIMS, an Institute for Japan and the World(日本と世界のための研究所)”と評されるなど、国際的に高い評価を得ている。

具体的活動としては、外国の諸大学、諸研究機関の数理科学の研究者を京都大学客員教授ないし京都大学招へい外国人学者、外国人共同研究者、あるいは短期滞在の外国人研究員として受け入れている。招へいする外国人研究者の滞在期間は1週間から半年程度、受入形態もさまざまで、共同利用研究に訪れる外国人研究者を含めると、年間の受入者数は約400名にのぼる。また、外国人留学生の受入等も積極的に行っている。

本研究所が特に力を注ぐ外国人研究者の招へい事業等は、外国人研究者が多数参加する国際シンポジウム(共同利用研究計画として例年10回程度開催)などの共同利用研究との有機的な連繋によって、我が国の研究者との国際共同研究による交流成果が期待できる。近年、共同利用研究計画の提案募集を国際公募で行うなど、滞在型共同研究の推進に向けて、さらなる拠点事業の国際化を進めている。