全学共通科目講義(1回生~4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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第2回 | |
日時: | 2004年4月23日(金) 16:30-18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 有木 進 助教授 |
題目: |
The Robinson-Schensted-Knuth correspondence [ 講義のノート ] PS |
要約: |
jeu de taquin というひとり遊びを紹介したのち,
このゲームの最終形が,どんなゲーム展開にもかかわらず,
最初に与えられた形のみから決まることを実験で確認してもらう.
この最終形を最初に与えられた形から計算することができる. これが,ロビンソン-シェンステッド-クヌース対応である. まず,アルゴリズム的なバージョンを説明し, 次にフォミンバージョンと呼ばれているものを説明する. その過程で,少しだけ証明についても触れたい. 最後に,この話が,単なる遊びの数学にとどまらず, 表現論という大分野での最先端の研究とつながっていること, 京都大学はその研究の中心地のひとつであること, を紹介して講義を締めくくる. |