全学共通科目講義(1回生~4回生対象)
|
現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
| |
第1回 | |
日時: | 2004年4月16日(金) 16:30-18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 岡本 久 教授 |
題目: | 非線形波動の数理 [ 講義のPower-Pointファイル ] |
要約: |
池に石を投げ込めば水面が乱され、それが波となって伝わって行く。 そうした波のメカニズムはわかっているとも言えるし、 わかっていないとも言える。 わかっているというのはその現象を記述する基礎方程式を書き下すことができる、 という意味である。わかっていないというのは、 その基礎方程式を解くことが非常に難しいという意味である。 解くことが難しいというのは、数学的に厳密に実行することはもちろんのこと、 数値計算で近似解を得ることですら難しいということである。 こうした水面波を始めとする非線形現象を紹介し、 そこで数学者たちがどのように苦闘しているかを解説したいと思う。 |