全学共通科目講義(1回生~4回生対象)
|
現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
| |
第6回 | |
日時: | 2005年5月27日(金) 16:30-18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 山田 道夫 教授 |
題目: | 特異性/ウェーブレット/乱流 |
要約: |
関数の不連続の程度にはさまざまなものがあります.例えば,関数値自 身が不連続なもの,一階導関数が不連続なもの,あるいは高階導関数が不連続 なものもあります.また連続であっても至るところ微分不可能な関数,といっ たものもあリ得ます.このような関数は「病的」と考えることもできますが, 実は,単に理論上だけのものではなく現実現象の観測データにも「現れる」こ とが知られています.ここでは,このような連続性/不連続性の程度を表す概 念に触れ,それを捉える道具としてのウェーブレット解析,さらにはその適用 対象の一つである Navier-Stokes 方程式の乱流解について解説します.一見 病的な数学的構造が,マクロ物理学の問題に繋がってゆく様子を感じてもらえ れば幸いです. |
"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kenkyubu/zengaku/index.html" |