全学共通科目講義(1回生~4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2009年5月29日(金) 16:30-18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 長谷川 真人 教授 |
題目: | 相互作用の(位相)幾何 |
要約: |
相互作用の幾何(Geometry of Interaction)は、双方向の情報の流れを伴う
計算の数学的なモデルの理論です。もともと、20年ほど前に、Girardが数理
論理学の証明論における証明の標準化(カット除去)の過程のモデルを作用素
環の概念を用いて構築したのがそのはじまりでした。その後、多くの研究者に
よってそのからくりが解明され、いまでは、証明論にとどまらず、計算機科学
における相互作用の一般的なモデルの理論として確立されつつあり、面白い応
用も出てきています。講義では、相互作用の幾何の基本的なアイデアを、結び
目などの具体的な例を交えながら説明したいと思います。
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"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |