全学共通科目講義(1回生~4回生対象)
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現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2010年6月4日(金) 16:30-18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 望月 拓郎 准教授 |
題目: | 交叉数について |
要約: |
幾何学では「できない」ことを証明するために,
なんらかの不変量が用いられます.
そのような不変量の構成において
最も素朴で古典的な方法は交叉数を用いるものです.
例えば, 「平面上から滑らかな閉曲線を取り除くと
二つの連結な領域に分割される」という有名な
ジョルダンの曲線定理(の簡単な場合)
は交叉数を用いることで証明されます.
このような古典的な話だけでなく,
交叉数はより洗練された姿になって
幾何学のいろいろな分野に現れます.
しかるべき状況で適切に交叉の理論を展開することは,
今でも数学の重要なテーマの一つといっても
良いかもしれません.
この講義では簡単な例や応用を紹介しながら 古典的な交叉数について解説する予定です. これまでの講義と重なる部分もあると思いますが, 予備知識は特に仮定しません. |
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