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全学共通科目講義(1回生~4回生対象)

 

現代の数学と数理解析
―― 基礎概念とその諸科学への広がり
授業のテーマと目的:
数学が発展してきた過程では、自然科学、 社会科学などの種々の学問分野で提起される問題を解決するために、 既存の数学の枠組みにとらわれない、 新しい数理科学的な方法や理論が導入されてきた。 また、逆に、そのような新しい流れが、 数学の核心的な理論へと発展した例も数知れず存在する。 このような数学と数理解析の展開の諸相について、第一線の研究者が、 自身の研究を踏まえた入門的・解説的な講義を行う。

数学・数理解析の研究の面白さ・深さを、 感性豊かな学生諸君に味わってもらうことを意図して講義し、 原則として予備知識は仮定しない。

第3回
日時: 2012年4月27日(金)
16:30-18:00
場所: 数理解析研究所 420号室
講師: 葉廣 和夫 准教授
題目: 圏とTQFTについて
要約:
「圏」とは、「対象」の集まりと「射」の集まりからなる抽象的な構造です。 「関手」とは、ある圏の構造を他の圏の構造に移す写像のことです。 圏の構造は数学の様々な場面で自然に現れ、 圏論は数学における様々な概念を結び付ける言語の役割を果たします。
講義では圏と関手の概念について、いくつかの例を含めて解説します。 また、TQFT(位相的場の理論)と呼ばれる、「同境の圏」から「ベクトル空間の圏」への 関手について解説します。

"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html"

 

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