フランスと数理解析研究所の学術交流 - 数学研究の最前線を超えて

 2022年1月26日、Jules IRRMANN在京都フランス総領事館総領事、Didier MARTY-DESSUS在日フランス大使館科学技術参事官、Sandrine MAXIMILIEN在日フランス大使館科学技術担当官、Jacques MALEVALフランス国立科学研究センター(CNRS)日本・韓国・台湾事務所代表の4名が、数理解析研究所(RIMS)を訪問しました。一行は、数理解析研究所の施設を見学した後、若手研究者5名と意見交換を行い、その後、熊谷隆 数理解析研究所長ら4名と懇談しました。

フランス - グローバルで卓越した文化

 フランスにおける純粋数学の研究は、さまざまな調和的かつ統一的な理論の発展をもたらし、国際的に常に高い評価を受けています。フランスの大学・研究機関と数理解析研究所の間では、純粋数学・応用数学の諸分野で既に多くの共同研究が研究者レベルで行われており、そこではフランスのグローバルで包括的な発想法が役立っています。

数理解析研究所 - 次世代の研究領域に向かって

 数理解析研究所は、数学の基礎研究とその諸科学への応用を使命とし、独創的研究、国際共同研究および若手研究者育成において主導的な地位を確立してきました。2018年には文部科学省から国際共同利用・共同研究拠点に認定され、国内外の研究機関にとっての国際的ハブとなり、2019年には次世代幾何学研究センターを内部組織として設置しました。



 今回の懇談では、次世代幾何学研究センターにおける代数幾何および数論幾何の研究最前線の事例が紹介され、フランスの大学・研究機関と数理解析研究所の間の強力な連携の一例として議論されました。IRRMANN総領事は、フランス文化と日本文化は緊密な関係にあると述べ、一行は、今回の訪問はフランスと数理解析研究所の機関レベルでの学術交流の追求と発展に対するフランスの支援を示すものであると述べました。総領事一行と数理解析研究所の両者は、数学・数理科学の次世代領域を探求するための共同学術プログラムの展開について、強い意志を表明しました。
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IRRMANN総領事
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MARTY-DESSUS科学技術参事官

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MAXIMILIEN科学技術担当官
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MALEVAL CNRS代表
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若手研究者との意見交換会
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研究所前での集合写真

関連リンク:

京都大学数理解析研究所
Campus France Japon
在日フランス大使館
アンスティチュ・フランセ関西

京都大学 2022年1月31日付 記事

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Research Institute for Mathematical Sciences (RIMS)