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全学共通科目講義(1回生~4回生対象)

 

現代の数学と数理解析
―― 基礎概念とその諸科学への広がり
授業のテーマと目的:
数学が発展してきた過程では、自然科学、 社会科学などの種々の学問分野で提起される問題を解決するために、 既存の数学の枠組みにとらわれない、 新しい数理科学的な方法や理論が導入されてきた。 また、逆に、そのような新しい流れが、 数学の核心的な理論へと発展した例も数知れず存在する。 このような数学と数理解析の展開の諸相について、第一線の研究者が、 自身の研究を踏まえた入門的・解説的な講義を行う。

数学・数理解析の研究の面白さ・深さを、 感性豊かな学生諸君に味わってもらうことを意図して講義し、 原則として予備知識は仮定しない。

第11回
日時: 2005年7月8日(金)
16:30-18:00
場所: 数理解析研究所 420号室
講師: 小林 俊行 教授
題目: リー群と表現論入門
要約:
この講義では、有限次元 あるいは 無限次元における「対称性」を 記述する基礎概念であるリー群とその表現論のアイディアについて、 行列や低次元の実例を用いて初等的に紹介します。 さらに,テイラー展開やフーリエ級数展開,あるいは, 10=1+2+3+4,5x7=3+5+7+9+11 といった 恒等式に潜む『対称性』や『重複度1』という性質が, 「可視的な作用」という幾何的な性質とどのように結び付けられるか について図を描きながら解説したいと考えています。

参考書:小林俊行・大島利雄『リー群と表現論』岩波書店 2005年

(なお、数学を専攻している人向けになりますが、複素多様体における可視的な 作用についての概説記事として、下記のRIMS-1484にプレプリントがあります。)
http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/home_page/preprint/list/2004.html

"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kenkyubu/zengaku/index.html"

 

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