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全学共通科目講義(1回生~4回生対象)

 

現代の数学と数理解析
―― 基礎概念とその諸科学への広がり
授業のテーマと目的:
数学が発展してきた過程では、自然科学、 社会科学などの種々の学問分野で提起される問題を解決するために、 既存の数学の枠組みにとらわれない、 新しい数理科学的な方法や理論が導入されてきた。 また、逆に、そのような新しい流れが、 数学の核心的な理論へと発展した例も数知れず存在する。 このような数学と数理解析の展開の諸相について、第一線の研究者が、 自身の研究を踏まえた入門的・解説的な講義を行う。

数学・数理解析の研究の面白さ・深さを、 感性豊かな学生諸君に味わってもらうことを意図して講義し、 原則として予備知識は仮定しない。

第10回
日時: 2005年7月1日(金)
16:30-18:00
場所: 数理解析研究所 420号室
講師: 玉川 安騎男 教授
題目: 代数曲線の被覆と数論幾何
要約:
数論幾何とは、代数体、有限体、局所体などの 数論的な体の上に定義された代数多様体を 研究する、整数論と代数幾何の中間に位置する 数学の一分野です。私自身は、特に、遠アーベル 幾何(anabelian geometry)に代表されるような、 代数曲線の被覆や基本群に関する数論幾何を研究 しています。 この講義では、有理式(射影直線から射影直線 への射)という初等的な対象を題材にして、 Belyi の定理、Grothendieck のデッサンなど、 代数曲線の被覆に関する数論幾何の一端を紹介 できればと思っています。

"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~kenkyubu/zengaku/index.html"

 

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