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全学共通科目講義(1回生~4回生対象)

 

現代の数学と数理解析
―― 基礎概念とその諸科学への広がり
授業のテーマと目的:
数学が発展してきた過程では、自然科学、 社会科学などの種々の学問分野で提起される問題を解決するために、 既存の数学の枠組みにとらわれない、 新しい数理科学的な方法や理論が導入されてきた。 また、逆に、そのような新しい流れが、 数学の核心的な理論へと発展した例も数知れず存在する。 このような数学と数理解析の展開の諸相について、第一線の研究者が、 自身の研究を踏まえた入門的・解説的な講義を行う。

数学・数理解析の研究の面白さ・深さを、 感性豊かな学生諸君に味わってもらうことを意図して講義し、 原則として予備知識は仮定しない。

第5回
日時: 2013年5月17日(金)
16:30-18:00
場所: 数理解析研究所 420号室
講師: 星 裕一郎 講師
題目: 代数関数体の掛け算的情報による足し算の復元
要約:
数に対するもっとも基本的な操作として、「足し算」「掛け算」というものがあります。 この足し算・掛け算という2つの操作は、非常に複雑に絡み合っており、例えば整数に関 わる様々な問題の難しさは、ある意味において、この複雑な絡み合いに起因していると考 えられます。

この講義では、代数関数体の足し算をその掛け算の側の情報によって記述・復元する「内 田の補題」という数学的命題についての解説を行おうと思います。


"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html"

 

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