全学共通科目講義(1回生~4回生対象)
現代の数学と数理解析 |
―― 基礎概念とその諸科学への広がり |
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日時: | 2018年5月25日(金) 16:30-18:00 |
場所: | 数理解析研究所 420号室 |
講師: | 葉廣 和夫 准教授 |
題目: | 結び目の局所変形について |
要約: |
結び目理論は、ひもを結んでできる結び目を対象としたトポロジー(位相幾何学)のひとつの分野です。1つの結び目がもう1つの結び目に連続的に変形できるとき、それらを「同等」なものとみなして、結び目の分類を考えるのが基本的な問題です。結び目の局所変形とは、連続的とは限らない局所的な変形のことです。そのような局所変形のタイプが与えられると、そのような局所変形(と連続的な変形)の有限列で移りあう結び目たちを「弱い意味で同等」なものとみなすことによって、結び目の大まかな分類ができます。この講義では、局所変形に焦点を当てながら、結び目理論におけるいくつかの基本的な事項について解説します。
参考文献: 結び目の局所変形についても解説している、結び目理論の入門書としては 河内明夫、結び目理論、シュプリンガー・フェアラーク東京、1990年 がありますが、入手が困難かもしれません。 結び目理論の基本的な事項については、結び目理論の入門書はたくさん出版されているので、どれを読んでもよいのではないかと思います。 |
"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html" |