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全学共通科目講義(1回生~4回生対象)

 

現代の数学と数理解析
―― 基礎概念とその諸科学への広がり

授業のテーマと目的:
数学が発展してきた過程では、自然科学、 社会科学などの種々の学問分野で提起される問題を解決するために、 既存の数学の枠組みにとらわれない、 新しい数理科学的な方法や理論が導入されてきた。 また、逆に、そのような新しい流れが、 数学の核心的な理論へと発展した例も数知れず存在する。 このような数学と数理解析の展開の諸相について、第一線の研究者が、 自身の研究を踏まえた入門的・解説的な講義を行う。

数学・数理解析の研究の面白さ・深さを、 感性豊かな学生諸君に味わってもらうことを意図して講義し、 原則として予備知識は仮定しない。

第11回
日時: 2018年7月6日(金)
16:30-18:00
場所: 数理解析研究所 420号室
講師: 牧野 和久 教授
題目: 楽して計算するには ―計算を科学する
要約:
情報化社会において,ソフトウエア,すなわち,アルゴリズムは極めて重要である. 近年の人工知能などの発達によって,どんな問題でも容易にコンピュータで解けてしまうと思われがちであるが, 現状はかなり違う. 高速に解けない問題,あるいは,P vs NP問題に代表されるように,高速に解けるができるかどうかは, 容易には分からない問題も多数存在する.

本講義では,計算,アルゴリズムなどを基礎的な概念を説明すると同時に, 高速アルゴリズム設計の意義や重要性を応用などを交えて議論する.

参考文献:

  • アルゴリズムとデータ構造, 茨木俊秀,昭晃堂, 1989.
  • Introduction to Algorithms, Third Edition, Thomas H. Cormen, Charles E. Leiserson, Ronald L. Rivest and Clifford Stein, MIT pressm 2009.

"http://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/ja/special-02.html"

 

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